持株会社とは(00.9.21)
■持株会社って何?
企業がグループを形成する際に、ある1つの会社が参加グループ企業の株式を保有することで、そのグループの扇の要のような(全体の親会社的な)役割を果たすことがあります。この会社を持株会社といいます。この会社自体は、実際物をつくったりするわけではなく、グループ全体の統括などをします。
以前は独占禁止法で、このシステムは禁止されていたのですが、近年になって解禁されました。(確か2年位前だったと思います・・)
■持株会社制度のメリットは?
1 |
グループ全体の意思決定を持株会社がすることで、グループの長期的な戦略などをつくることができる
=持株会社の役員は、長期計画や全体戦略策定に専念できる |
2 |
グループ企業内の調整がスムースになる |
3 |
連結納税制度によって納税額が少なくなる可能性がある |
【用語説明】 連結納税
グループ企業全体を連結した収益に対して税金をかける制度
例)
グループ企業の収益 |
従来の課税対象額 |
連結納税制の課税対象額 |
10
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→10
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全体で10+0+(-5)=5
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0
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→0
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-5
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→0
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このようにグループに赤字法人が多い場合は、連結納税になれば課税対象額が全体として減る可能性があります。
ちなみに連結納税の対象になる会社は、親会社(持株会社)が子会社の株式の50%以上を保有している会社ですが、最近では実質的な支配権限が及んでいる会社は全てグループに含めるようになっています。
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