■目的
片山経済政策研究所は、「経済学で政策を分析する」を基本コンセプトにしており、具体的には以下の疑問に答える事が主なモチベーションです。
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経済学ってナンですか?役に立つんですか? |
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今の政策って、どういう理論的背景があるんですか? |
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理論的に考えると、どういう政策が正しいんですか? |
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今の日本にはどんな政策が必要なんですか?
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これらの疑問にこたえ、「現実の政策を理論的に分析する」という経済学が一番やるべきこと、しかし理論経済が精緻化した専門分野に特化していく中では見落とされがちなこと、に焦点をあてたいと考えています。以上の観点から、現代社会に関する様々なことを、経済学的な視点で、できるだけ理論的に解説しています。
新聞などのマスコミやテレビに出てくる政治家は、経済学的に明らかにおかしいことを平気で言ったりもします。そうした議論を、冷静に学問的に分析して「どこがおかしいか」「どうしたらよいのか」をわかりやすく説明するのも目的の1つです。政策として何が正しいのか、なぜその政策が選ばれているのか。これからは各個人がそうした意識で、世の中を見るべきです。その一助になれば、と思います。
また最先端の経済学を紹介したり、学術的な成果をディスカッションペーパーとして掲載する事で、研究者の方にも楽しめるWebサイトにしたいと考えています。
■活動およびサイトの構成
研究所の活動は、上記の目的に基づき、以下のようになっています。
・各種レポートを発行
当サイトのメインの活動ですが、経済学レポート(Economics)、政策レポート(Policy)に分けて、発行しています。メールマガジンにて配信した後、Webサイトにアップします。
経済学レポートは、経済学の理論的な考え方を解説したり、最新理論や基礎理論を紹介しています。政策レポートは、経済政策・財政政策・金融政策の3つに分類し、それぞれ時折でホットなテーマについて、その政策の背景や効果の分析などを理論的に解説しています。政策や景気動向など、リアルタイムの話が多くなります。
・経済学関連の雑記ノート作成
雑学的なメモを作成しています。MBAの順位など。
・本の講評
特に経済学部(院)の講義に利用される本を、分野ごとに紹介します。
・ディスカッションペーパー掲載
学術的な研究成果を KRIEP Discussion Paper として掲載しています。
当サイトは上記の活動項目に基づいて構成されていますが、双方向性を保つため、BBSを設置すると共に、各ページから研究所にコメントを送れるようになっています。ご利用ください。
■研究所設立の経緯
僕が大学4年生の時(1998年12月)に、当時まだ流行っていませんでしたが、メールマガジンの存在を知り、自分の経済の豆知識や考えたことのストックなどをアウトプットできる場として注目し、メールマガジン「!!使える!!経済の基礎から応用まで」の発行をはじめました。システムも簡単ですし、何より無料でしたので、とりあえずはじめたのが研究所設立のきっかけです。
マガジンですが、当初読者数は600名ほどでしたが、その後は右肩上がりで、2001年11月現在6000名を超えています。発行の間隔があいたりもしたのですが、この読者数は、経済学や政策への知的興味の潜在的なニーズが高い、ということだと理解してます。週刊誌SPA!の取材も受け、eビジネスSPA!(2000年7月19日発売)にも掲載されました。その記事はこちら。
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