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                  Economics Today
                    1999/12/29号 
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みなさん、こんにちは片山です。
いよいよ1999年も年の瀬ですね。
今回が年内最後のマガジンになります。

今回は前回導入した動学的不整合性の問題をとりあげます。
でも年末なので、応用事例を簡単に取り上げるだけにします。
是非読んでみてください。

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■目次
1 動学的不整合性(中級)
2 編集後記
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1 動学的不整合性(中級)
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さて、この「動学的不整合性」の定義を復習すると
「事前に最適である政策が、実際に政策を行う段階では必ずしも最適ではなく
なること」です。

簡単な事例は前回のマガジンで取り上げました。
なので今回は、もう少し政策に関するトピックを紹介します。

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洪水が頻繁に発生する川があり、そこに政府は膨大な費用をかけて堤防を建設
するか、と考える。

住民の行動:地価が安いので、堤防があればそこに住みつく。
      堤防がなければ危険なので、住むことはない。

政府:当初(事前)の最適な政策は以下のようになる。
  「住民が川の近くに住まず、コストをかけて堤防を建設しなくてもすむ」

しかし、住民が川の近くに住み始めた場合、政府の最適な政策は堤防を建設
することに変わる。(洪水によって川の近くに住む住民が受ける被害による
コストは、堤防建設のコストよりも大きくなると考えられるから)

よって、経済合理的な民間主体は、地価の安い川の近くに住み始めることに
なる。川の近くは堤防がない場合は危険であるが、政府は洪水による被害を
恐れて必ず堤防を建設すると合理的に予想するからである。

結果として、政府と社会にとって望ましくない状態が均衡として実現する。
事前に最適な政策は達成されずに、実際に実現する状態は
       「住民が川の近くに住み、堤防を建設する」
となってしまうのである。

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2 編集後記
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早いもので、もう年末です。
みなさん色々あった1年だったと思いますが、すがやかに新年を迎えられる
ことを祈っています。

ミレニアム・カウントダウンなど色々あるみたいですが、僕は渋く、自宅で
年越しを迎えそうです。(笑)
また来年もよろしくお願いします。

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