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!!使える!!経済の基礎知識から応用まで
Economics Today
1998/12/27-2号
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みなさん片山です。
あれ、この前きたばっかじゃん、とお思いの方その通り。
突然ですが、お詫びと訂正です。
先日送った1998/12/27号の「2 ケインズ経済学のスタート−学問の保守性」
の、ケインズの説明の中で、以下の記述があったと思います。
「まあそれに比べてケインズはこのような迫害を受けたわけでもなく、
しばらくしてアメリカの財務長官となり、アメリカの経済政策を担うまでに
なりました。」
これは大嘘です。
誠に申し訳ありませんでした。m(_ _)m
言い訳すると、ボーと書いていたのと、テレビのアメリカのルービン財務長官
についての特集を見ながら文章を打っていたのが原因だと思います。
実はこの上の部分にも書いていたのですが、ケインズはイギリス人ですので、
当然「アメリカ」ではなくて「イギリス」で活躍、ということになります。
自分で書いたくせに、指摘のメールを頂いた後読み返して大笑いしてしまいま
した。おおばか者でござりました。
せっかくですので、お詫びの意味も込めてケインズの略歴を披露します。
ジョン・メイナード・ケインズ(1883−1946)
ケンブリッジ大学卒業。
インド省にしばらく勤めて1908年ケンブリッジ大学に戻り、フェローとな
る。(大学の助手のようなものでしょうか)この頃から経済学者としての仕事
が本格的に始められる事になる。
しかし、いわゆる象牙の塔に閉じこもるタイプではなく、政治、経済、文化の
広範な分野にわたって優れた才能を持ち、多彩な活動を行った人であった。
第1次大戦後、ベルサイユ平和会議に、「イギリス」の大蔵省首席代表として
参加する。その後カレッジの経営責任者になったり、保険会社の重役に就任し
たり、劇場の創設に関与したりした。
そして1936年、1つの革命ともいわれる「一般理論」をしるす。
詳しい中身は専門的なので割愛するが、その難解さは、日本を代表する経済学
者、宇沢弘文をして「一読して、その全体像を理解できる人はおそらくいない
のではなかろうか。」と言わせるほど。
第2次大戦中は、政府に入っていくつかの重要な国際交渉に携わり、戦後は新
しい国際通貨基金(IMF)と国際復興開発銀行の創設に、イギリスの代表と
して関与した。
1946年4月21日、心臓病の発作でその多彩な一生を終える。
という感じです。
この「一般理論」は、経済学の歴史の中でもっとも影響力の大きな書物の1つ
として、長く経済学の古典として残り、これからも経済学の発展に大きな貢献
をしていくことは疑う余地もないと言われています。
長くなりましたが、以上お詫び・訂正でした。
また来年、新春特大号で。(なんかテレビ雑誌みたい)
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